おりんに白羽の矢が立ったのは、大野屋には他に巳年生まれの女がいなかったから。 大野屋に奉公する12歳のおりんは我がままなお嬢さんのいいつけで、100個の小石を回向院から拾って来なければならない。 それも丑三つ時に一晩にひとつづつ。木枯らしに揉まれ、木立のざわめきに怯えるおりんの背後に浮かぶもの、その正体は? 意外な展開と江戸庶民の暮らしの哀愁が胸をつく人情話に朗読集団あめんぼ座の特徴を活かして取り組みました。 意表をついた演出と鮮やかな衣装、そして郡読が大好評を頂きました。