あらすじ
松本清張『二階』
印刷業を営む自宅の二階で療養中の夫・英二は治る見込みのない病気だった。夫につけた付き添い看護婦・坪川裕子は、職務に忠実で地味な中年女性で、妻の幸子は安心して家業に専念していた。しかし次第に、自分の知らない時間を過ごす二人の存在が気になりはじめ、2階に行くことがなぜか怖くなっていく。二人の見えない関係に追いつめられ、神経をすり減らしてゆく幸子。妻の猜疑は膨らみ、3人の関係は凍りつくような結末を迎える。心理劇の面白さと朗読の醍醐味を味わっていただけたらと思います。
川上弘美『離さない』
わたしの部屋の上に住むエノモトさんは旅先で見つけた人魚を家に連れ帰ってしまった。その人魚をわたしに預かってくれという。仕方なくわたしは人魚と暮らすが、一週間もたたないうちに人魚の虜になってしまう・・・。人魚の存在に魅了され、執着し、支配されていく男女の日常を淡々と描いた、とても不思議で奇妙な作品です。
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周辺マップ
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地下鉄・近鉄「日本橋」駅下車7号出口徒歩1分 |
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