あめんぼ座の活動

菊川德之助演出井上ひさし作 「父と暮せば」

『第100回公演は大好評で終えることができました。多くのお褒めの言葉をいただきましてありがとうございました。』

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――舞台はあの夏から三年後の広島――
"おとったん、ビーが何か落としよったが"
"わしは正面から見てしもうた、お日さん二つ分の火の玉をの"
"なひてあんたが生きとるん、うちの子じゃのうて、あんたが生きとるんはなんでですか"
"うち、人を好いたりしてはいけんのです"
"お前は生きとる、これからも生きにゃいけん"

井上ひさし作「父と暮せば」の公演を終えて菊川徳之助

あめんぼ座の朗読劇・嬉しい成功!

「あめんぼ座」の100回記念公演であった。こんな記念の回に演出出来る幸せはなかなかないであろう。
だが、公演は絶対に成功させなければならない、などと考えてくると、ゾッとしてきた。えらいことである、シンドイことである。幸い、井上ひさしの名作「父と暮せば」を上演作品にすることが出来た。
だが、父と娘の二人芝居を芝居らしく上演しても脳がない。これまで、朗読にお芝居の要素を入れて、楽しいものにして来た。ということは、仕草や肉体的表現を入れて、舞台化を行なってきた自身のお芝居根性であったか。それが少し成功につながる要素になっていた。だが、今回は、100回記念であるから、原点に返って朗読中心に舞台表現を行なってみたくなった。
「父と暮せば」の演劇台本を如何にすれば、朗読台本になるか。おおいなる困難な姿(難題)が現われた。
朗読本来の、言葉・せりふだけで、お客様にイメージしていただくことに、不安があった。あめんぼ座の特徴である群読を入れようと決心し、群読をいつもより少しトーンやスピードを変えて試みてみた。
またこのことに、あえて挑戦できたのは、100回記念公演ということであったろうか。
朗読で伝えるというドエライことを企画したことへの反省の方が多かった。だが、上演後にお客様から、<最高の朗読劇>であったと評価していただき、嬉しさが、幻のように目の前に現れた。
舞台照明をはじめ、スタッフの方々に支えられたこの記念公演は、あめんぼ座の女優陣とともに、大いなる拍手をもって終わりたい気持ちである。すこし我田引水ではあるが、今の気持ちを率直に言えば、このようになるのか。井上ひさしの名作芝居を朗読劇として出来た幸せが、今ここにある。


演出家プロフィール

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演出家。元近畿大学舞台芸術専攻教授。関西朗読コンテスト審査委員長。創造集団アノニムで演出・役者。「新派喜劇」と名乗る大衆演劇の座長であった父親の影響で子供の頃から演劇に親しむ。大学の演劇部に所属して、卒業後劇団の養成所で訓練を受け、仲間と劇団を創立するが五年で解散。その後、現場を退き演劇評論家へ。だが、創造現場が恋しくなり、演出家として再出発する。 実践(演出・役者)、評論、研究の三足の草鞋を履く。

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出演

  • 柳沢佐和子
  • 柏原圭子
  • 西野孝子
  • 泉谷聖子
  • 南数美
  • 川口雅子
  • 真木美佐緒
  • 鬼頭寿美子
  • 山本郁美
  • 当麻美規子

スタッフ

演出
菊川德之助
照明
新田三郎
音響
照島佳宏(照島音響)
舞台監督
北尾利晴
宣伝美術
尾崎閑也
イラストレーション
奈路道程
記録
堀出恒夫・溝口隆徳
協力
秋本日砂衣
制作
柳沢佐和子

心斎橋PARCO 14階SPACE14

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アクセス

大阪メトロ「心斎橋駅」南改札口直結

本公演に関するお問い合わせ

あめんぼ座事務局

電話080-4028-2346(9:00~17:00)

チケット取り扱い

あめんぼ座員

あめんぼ座事務局(電話080-4028-2346、メールamenboza1973@yahoo.ne.jp)
ホームページhttp//www.amenboza.org/

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