あめんぼ座の活動

第97回公演は安吾のあの名作でした。

坂口安吾「桜の森の満開の下」坂口三千代「闇市にて」

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出演

柳沢佐和子 柏原圭子 西野孝子 泉谷聖子 南数美 川口雅子 真木美佐緒 山本郁美 鬼頭寿美子 森際いづみ

スタッフ

演出:菊川徳之助
証明:新田三郎
音響:照島佳宏
美術・衣装:秋本日砂衣
舞台監督:北尾利晴
宣伝美術:尾崎閑也
イラストレーション:中川学
記録:堀出恒夫 宝蔵院孝明・SATOKO(OFFICE TAKA's)
制作:柳沢佐和子

アクセス

地下鉄・京阪「天満橋」下車、東へ約350m、
JR[大阪城北詰」下車、西へ550m

演出の言葉菊川徳之助

「桜の森の満開の下」「クラクラ日記」の演出を終えて

坂口安吾の「桜の森の満開の下」という作品は、舞台にすることは、難しいと思う小説であった。そう、小説なのである。舞台にするには、縦のものを横にするくらいの、技術が必要だ。この公演は、一年延期されていた。コロナウイルスの影響のためである。単純に考えれば、一年、考える時間があったということである。だが、その間には、なんの用意も準備もしなかった。出来なかったのだ。怠慢と言うべきであろう。今度の演出は、そのため、尻込みしていた。だが、実際に稽古に入って、ウネウネと考えながら、進めて行くと、いろんなアイデァが浮かんできたのである。不思議であった。だが、美しい女が鬼になり、死んだ後は、姿が消える。男も姿が消える。何故なのであろうか。いまだにこの謎は消えない。それでも、現場で思考することの良さがあったのか、本番は、照明、衣裳、音響、舞台監督などに助けられて、好評の舞台になった。だが、その本当の理由は、あめんぼ座の人たちに原因があったように思えた。出演者の座員一同が、この難しい作品が好きだったから、好きだからこそ、よく捉えていた、と言えるように思った。そして最後に登場するのが、お客様である。あめんぼ座は、よいお客様を持っているというのか、お客様に守られている朗読劇団のように思われる。この、ごく、普通の認識が、改めて感じられたのが、今回の公演であったか! さらに文学作品の、言葉、が認識深く表現されたら!


演出家プロフィール

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演出家。元近畿大学舞台芸術専攻教授。日本演出者協会理事。関西朗読コンテスト・古典の日記念朗読コンテスト審査委員長。創造集団アノニムで演出・役者。「新派喜劇」と名乗る大衆演劇の座長であった父親の影響で子供の頃から演劇に親しむ。大学の演劇部に所属して、卒業後劇団の養成所で訓練を受け、仲間と劇団を創立するが五年で解散。その後、現場を退き演劇評論家へ。だが、創造現場が恋しくなり、演出家として再出発する。 実践(演出・役者)、評論、研究の三足の草鞋を履く。

朗読アラカルト2021春(大阪倶楽部4階大ホール)での
劇団あめんぼ座 は大好評でした。

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