あめんぼ座の活動

伊丹公演2017は小松左京のSFと昭和の香り漂う松本清張の名作でした。

松本清張「二階」小松左京「ウラシマ・ジロウ」・「キンタロウのひみつ」

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出演
柳沢佐和子 柏原圭子 西野孝子 泉谷聖子 南数美 藤田雅子
真木美佐緒 鬼頭寿美子 山本郁美

 ラスタホールまでの案内図
★阪急伊丹駅・JR伊丹駅より、
伊丹市バス系統〈37) JR伊丹駅行き、〈40〉〉三師団交通局前行き
阪急塚口行「稲野町8丁目」下車徒歩1分 

★阪急神戸線塚口駅北側出口より伊丹市バス系統〈37〉JR伊丹駅行き、〈40〉
三師団交通局前行
いずれも「ラスタホール前」下車すぐ
伊丹公演を終えて 柳沢佐和子
今回第二部で上演した松本清張作「二階」は、主人公の心情が徐々に変化し次第に疑惑と不安が加速し一気に衝撃の結末へと引き込む、朗読劇に最適と言える作品のひとつです。朗読の醍醐味である、観客の想像力を刺激することのできる展開なので、きっと朗読演者もやりがいを感じていたのでは、と思います。12年ぶりの再演に際し一部配役を代えましたが、また違った人間像が生まれたのは興味深く、各々朗読演者の個性にあった表現ということも考えさせられました。ほとんど動きのない言葉だけで進める朗読劇の魅力を感じていただけたなら、とても嬉しいことです。
第一部の小松左京作「SF日本おとぎ話」は『二階』との色合いの違いをもっと強く、もっとポップな感じに仕上げたかったのですが、そこまでは至らず、少し反省しています。楽しく軽く仕上げることこそが一番難しいことなのですが。
さて、公演が終わるたびに朗読の難しさを思うのです。作品をどこまで理解し深められるか、どこまで想像でき感じられるか、・・・・朗読表現において大切なことは結局、人間観察力と洞察力、他者の心情への共感力、そして自分自身を見つめる冷徹な客観性なのだと、改めて感じています。
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No.93(大丸心斎橋劇場)での
劇団あめんぼ座津原泰水「五色の舟」は大好評でした。

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