あめんぼ座の活動
伊丹公演2014は原文で読む「大つごもり」の再演と村上春樹さんの掌編でした!
樋口一葉「大つごもり」村上春樹「夜のくもざる」ほか
「大つごもり」
金持ちであるが、人遣いの荒い家に奉公するお峯は、病気の伯父のために2円の借金を主人に頼むが断られ、途方に暮れて主人の金に手をつけてしまう。犯した罪におののくお峯......。お峯の心情を切々と語る原文の響きが心を打つ一葉の名作。「夜のくもざる」
村上ワールド全開の以下の6篇をお送りしました。「真っ赤な芥子」「留守番電話」「牛乳」「フリオイグレシアス」「もしょもしょ」「グッドニュース」ラスタホールまでの案内図 ★阪急伊丹駅より、 伊丹市バス系統〈37〉 阪急塚口行「稲野町8丁目」 下車徒歩1分 ★阪急神戸線塚口駅北側出口より 伊丹市バス系統〈37〉、〈40〉 三師団交通局前行 いずれも「ラスタホール前」下車すぐ |
演出
柳沢佐和子出演
柳沢佐和子 柏原圭子 西野孝子 泉谷聖子 南数美 藤田雅子 岩佐智秋 真木美佐緒公演を終えて:柳沢佐和子
「変わるのは本当に難しい・・・」 公演当日は2月下旬とは思えない暖かさで、たくさんのお客様にご来場いただきました。ありがとうございました。今回、第1部の村上春樹作「夜のくもざる」は、乾いたナンセンスなショートストーリーなので、普段の語りではない「違った個性」が出たら面白いな、アレッ、作品によってこんなに語りの表情が変わるのか、と思ってもらえるようにできたら楽しいのですが、語り手から生まれるものを待つには、稽古時間も短すぎたかもしれません。
樋口一葉「大つごもり」は現代文ではないので、初めてあめんぼ座を観られるお客様や朗読に馴染みのない方に、どれくらい受け入れられるかが少し心配でした。第1部で「グッド・ニュース」を最後に持ってきていたので、ハプニングのような臨時ニュースの形式で「ちょっとした解説」を入れ込むコーナーを思いつきましたが、これがなかなかの好評で、鑑賞の助けになったようでした。 内容については初演より全体に締まってこなれてはいましたが、それだけに、もっと伝えようというエネルギー、群読のパワーに物足りなさが残りました。生き生きした印象の舞台になっていたのかどうか。
座員の更なる精進と、初心回帰が必要だと痛感しています。
第13回語り芸花舞台(兵庫県立芸術文化センター阪急)での
劇団あめんぼ座樋口一葉「大つごもり」は大好評でした。
劇団あめんぼ座樋口一葉「大つごもり」は大好評でした。