あめんぼ座の活動

第12回語り芸花舞台に11回目の出演でした。

谷崎潤一郎「刺青」

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あらすじ
「世の中が今のように激しく軋みあわない時分」、多くの人々が刺青をしてそ の意匠を比べあっていた中に、清吉という、元浮世絵の画工だった彫り物師 がいた。彼は美女の身体に己の魂を彫りこみたいという宿願を持っていたが、 満足する女を見つけられずに過ごしていた。そんなある日、籠の簾からこぼれ ている女の足を見た清吉はこれこそ自分が探し求めていた女だと確信したのだ った。
出演
柳沢佐和子・柏原圭子・西野孝子・泉谷聖子・南数美・藤田雅子・岩佐智秋・真木美佐緒
演出
柳沢佐和子
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演出を終えて・・・
柳沢佐和子
今回の「語り芸花舞台」で上演した「刺青」では、刺青師の男と、刺青を施され生まれ変わる女を固定せず、複数のメンバーで現しました。人間の多面性や、誰の中にもあるかもしれない隠微な嗜好というものを表したいと思ったのです。が、どうだったのか・・・。

集団で語ることの難しさを感じることがあります。独りで語るところを、あえて数人で分担したり群読したりするのは、勿論効果的にと考えてはいるのですが、どちらが目的なのかわからなくなることがあります。「群読」という他の劇団ではあまりない手法を期待される故の悩みです。

どんな表現方法であれ、作品の面白さを伝えることができればいいのですが。悩みと模索の日々は続きます。
備考
語り芸花舞台は『上方芸能』編集部が朗読文化の振興を図って毎年秋に開催され、今年で12周年を迎える。今回は11回目の出演をするあめんぼ座 の他に日色ともゑ、中島さよ子の両氏。
No.89(大丸心斎橋劇場)での
劇団あめんぼ座清水義範原作「苦労判官大変記」は大好評でした。

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