あめんぼ座の活動

近松門左衛門作「曽根崎心中」/永井 愛作「ら抜きの殺意」






出演

西垣瑩子 柳沢佐和子 柏原圭子 西野孝子 泉谷聖子 南数美 藤田雅子 岩佐智秋 真木美佐緒 久保田みぎわ
スタッフ

製作:柳沢佐和子

演出:岩橋由莉

照明:不破美生(光工房)

音響:倉片 公

衣装:秋本日砂衣

☆地下鉄「なんば」、近鉄・南海・JR「難波」

高島屋1階の北端から、南海通に入る。1つめの四つ角を右折し、道具屋筋商店街を目指す。同商店街手前の右側、滝のあるビルがワッハ上方

地下街なんばウォークのウォーターパークから南側の地上に出て、千日前筋を南下。道具屋筋商店街を目指す。同商店街手前の右側、滝のあるビルがワッハ上方


あらすじ

曽根崎心中:元禄16年5月7日竹本座初演の人形浄瑠璃。平野屋の手代徳兵衛は友人油屋の九平次に店の金をだましとられる。切羽詰まった徳兵衛はかねてなじみの遊女天満屋お初と曽根崎天神の森で心中をする。近松門左衛門の代表作のひとつ。

ら抜きの殺意:通信販売の会社「ウェルネス堀田」の事務所が舞台。人のいい社長、掃除婦兼経理兼副社長の社長夫人、調子いい営業社員、いまどきの若い事務職員、夜の電話番に応募してきた謹厳実直な年配の男、取引先の女性社員、日系三世を自称する客などが織りなすてんやわんや。言葉は人格を変える、というテーマで現代を撃つ。永井愛作1997年劇団テアトルエコーが初演。その年第一回鶴屋南北戯曲賞受賞。


「曽根崎心中」、「ら抜きの殺意」演出を終えて

岩橋由莉


朗読劇は無限の表現スタイルがあります。演劇に限りなく近いものもあれば、ほとんど動かずに語るものもあるでしょう。語られる日本語の世界に合わせてイメージを具体化していくのが見せ所だと思っています。

「曽根崎心中」では、古文と現代文の構成、動き、音楽と生の三味線との絡み、照明、すべて以前からやってみたかったことばかりでした。あめんぼ座のみなさんだからこそ、それらにゆるがぬ語りをしてもらえると信頼していました。「曽根崎~」は始まりから終わりまで、演者には緊張の糸を張り詰めた感じにしておきたくて、それを上手く緩和してくれるのが、音楽や照明そして、菊若啓州先生の三味線でした。

 一方、「ら抜きの殺意」は現代の戯曲です。大切なのはことばとことばのあいだにある「間(ま)」。タイミングを間違うと笑えなくなってしまします。稽古ではその「間」の大切さを何度も稽古しました。「曽根崎~」とは反対に「ら抜き~」では、観ている人と舞台との距離をぐっと縮めてみたいと思いました。舞台袖から観客の皆さんの息遣いや反応がはっきりと感じられてたまらなくうれしかったです。

 ありがとうございました!



伊丹公演2009(ラスタホール)での
劇団あめんぼ座井上ひさし「赤い手」 きむらゆういち「あらしのよるに」 「あるはれたひに」は大好評でした。

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