あめんぼ座の活動

太宰治「走れメロス」



あらすじ

羊飼いメロスは暴君ディオニスに捕われるが、親友セリヌンティウスを身替わりにして、妹の婚礼のために故郷へ帰る。三日のうちに戻らなければ、親友は彼の身替わりに処刑される。疾走するメロスの前に立ちはだかる洪水、山賊の群れ...。

周辺マップ
地下鉄谷町線、京阪電車「天満橋」
出口、西へ300m





出演
西垣瑩子 柳沢佐和子 柏原圭子 西野孝子 中原茂々代 南数美 藤田雅子 岩佐智秋
真木美沙緒 久保田みぎわ 

スタッフ
製作:柳沢佐和子
衣装:スタジオMO
音響:宮本和幸


「走れメロス」によせて
泉谷聖子

太宰治のこの有名な作品を題材に取り上げるとき、留意したのは、
  1. 語り芸花舞台で前後各お1人の出演のなかである程度の派手さが必要と思われること。
  2. あめんぼ座に期待される群読を効果的に使うこと。
  3. 太宰の名は知らなくても「走れメロス」は知っている層が多い中で単なる活劇に終わらせないこと。
などでした。特に3については、メロスという人騒がせな男よりも、セリヌンティウスの側からの視点を入れたいと思っていましたので、檀一雄の文章を見つけたのはラッキーだったし、西垣の本領も発揮できたと思っています。「大人のメロス」に仕上がった、と何人かのご批評を頂いたこともうれしいことでした。また暴君ディオニスを単なる悪人に描くと底の浅いストーリーになるし、メロスの魂の危機を強調することで後半の疾走する迫力を浮き上がらせたいと思ったのですが、いかがだったでしょうか? 拙い演出に我慢づよくつきあってくれたあめんぼ座の仲間に感謝!


備考
語り芸花舞台は雑誌『上方芸能』編集部・(財)大阪労働協会が主催する大阪市助成公演。2001年から毎年秋に開催され今回で7回目。あめんぼ座は6回目の出演。他の競演者は樫山文枝氏(藤沢周平「虹の空」)、大川麻緒氏(中尾彰「美しき津和野より」、辻邦生「遠い園生」)。

NO.84(ワッハホール)での
劇団あめんぼ座中島敦「文字禍」村上春樹「かえるくん、東京を救う」/岩橋由莉演出 は大好評でした。

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