このたびラスタホールのお招きで、初めて伊丹のお客様にあめんぼ座の朗読劇公演を見ていただきました。喜んでいただけたようで、私たちも嬉しかったです。また、あめんぼ座メンバーの個性がぴったりはまった作品「張込み」を再演する機会を与えていただいたことに、感謝しています。
今回は二部構成で、一部は森遙子の短編集「東京発千夜一夜」から、ブラックユーモアとアイロニー漂う4編を読みました。ちょっと毒の効いたショートストーリーでしたが、見事お客さんの笑いも取って、会場の雰囲気も一気に和んだようでした。最初の「嫁と姑と」では、西垣のお茶目な姑ぶりと岩佐智秋の皮肉屋の嫁とのやり取りは、稽古中から演技とは思えない面白さでした。続いて中原茂々代の「無口な夫」、柳沢佐和子の「すれ違った男」、最後はベニーグッドマンの「メモリーズ・オブ・ユー」の緩やかなジャズの流れにのって南数美が「魔法の効力」をやさしく語りました。
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