あめんぼ座の活動

語り芸花舞台2010に9回目の出演をしました。

茨木のり子「劉連仁の物語」

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あらすじ
show2010-10-2.jpg昭和19年9月、中国山東省のある村で、6尺もある偉丈夫の劉連仁(りゅうりぇんれん)が日本軍に拉致された。新婚間もない彼は、鍬を持たせれば村一番の百姓だった。
強制連行で遠く異国の北海道の炭鉱へ連れてこられ、食事も充分に与えられず奴隷のように酷使され続けた。そしてある日、脱走した彼は......。
北海道の山奥の雪の中、ひと冬ごとに違う穴を掘り、転々と移動し続けた。13年もの間。
出演
西垣瑩子・柏原圭子・西野孝子・泉谷聖子・南数美・藤田雅子・岩佐智秋・真木美佐緒 ・久保田みぎわ
演出の言葉
昭和33年2月、まだ雪深い北海道の山奥で発見された辮髪の中国人。異国の土地で、戦争が終わったことも知らずに、13年もの間を穴に隠れ棲んでいた事実。
茨木のり子がこの出来事を、あるがままに淡々と綴った長編詩です(詩集『鎮魂歌』所収)。
あめんぼ座ならではの群読で、悠々とした大河の流れのように、それでいて心の奥底に響く朗読になればと思っています。
また日本人として知っておくべき事実を探すきっかけになればと思っています。
備考
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語り芸花舞台は『上方芸能』編集部が朗読文化の振興を図って毎年秋に開催され、今年で10周年を迎える。今回は9回目の出演をするあめんぼ座の外に平野啓子氏(泉鏡花作「婦系図」)、小林一恵氏(辻邦生作「水仙」)が出演
No.87(ワッハホール)での
劇団あめんぼ座山本周五郎作 「青べか物語」は大好評でした。

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